コストの向こうに見える希望
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オフィスのコストは全体として掴みにくい。固定費の削減とかで、家賃や清掃費は交渉相手がいて対策が立てやすい。しかし、戦略的にこうした経費を削減しようと思うと、オフィスでどうやって、どれくらいの人たちが働くのかが見えないと始まらない。この本では、特にオフィスの持つ意味をトレンドや実務の視点から整理している。細かく積み上げる苦労をかけないで、簡単に全体像を浮かび上がらせる方法から、すぐにでも取り組めそうなポイントを示唆してくれている。今働いている場所について、経営面からみなおすと、表題にあるように、自分の首を切らずに済むかも。自分の血を流す前にやることがありそうに思える。