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日本語の外へ (角川文庫)

価格: ¥770
カテゴリ: 文庫
ブランド: 角川書店
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くどいなぁ〜 ★★★☆☆
面白い反面、評論の繰り返しが多く、あまりにくどい。
あと、片岡義男的には毎度のことだが、流用、引用が彼の記憶の中ばかり。
お気に入りの文体、スタイルといえばそれまでだが・・・・

『どこかで読んだか忘れたが・・・』『どこかで読んだ論評に・・・』
『どこかに保管しているはずだが・・・』
確かに日本的な、日本人の、日本語の ”本” だよなぁ〜、貴方のおっしゃる通り・・・
考えさせる本 ★★★★★
片岡義男さんのイメージはこれとは全く違っていたので、意外に思い購入した。独特というか、深い考察で、考えさせられることが多かった。
実はもっと分厚いカードカバーを読んだが、読み返したくなり、この文庫版を買った。
読みごたえ十分の文庫版600ページ ★★★★★
 片岡義男というのはとっても好き嫌いの分かれる作家ではないかしら。あの角川文庫の赤い背表紙を見るだけで買わずにいられなくなっちゃう人もいれば、あの赤本だけは死んでも触らねえぞ、と堅く誓ってる人もいそう。でもこの本は、その後者の硬派ちっくな人にこそ読んでいただきたいな、と思う。
 もともと著者はエッセーの中などでも、時おりとても鋭い筆致で現代文化や社会批判をする人だった。今回はそれが「筆致」を越えて、がっちりとした「論調」を構築し、物凄いヴォリュームで読者を圧倒する。
 タイトルがちょっと曖昧なのだけど、あくまでも「日本語」というのはある側面のみを表わしたものであり、ここでは日本という国の、特に戦後の歴史の全てを「対アメリカ」という図式をもとに批判している。
 まず湾岸戦争時の日本の行動を引き合いに出し、憲法第9条についてその成立過程や意義についてとても明解に論じ、さらにケネディ暗殺をめぐって、今だ明かされないアメリカの産軍複合体の闇の部分について書かれたりしており、正直ここだけでもこの本は面白い!
 そして現代の日本を「法人資本主義」というみごとな言葉でおきかえ、絶えまない消費の促進が「変化し続ける現在だけが世界であり、それ以外に世界はない日常」をつくり出したと記す。なかなかでしょ?
 つまり、日本人は民主主義の成立過程を経ず、十分な「市民」という意識を持たないで強大な資本だけを手に入れてしまった。だから「儲け」を度外視した形で進めなければならない国際関係の政治的な調整ということがらに、日本の政治家は全く無能、というわけ。そういった日本という国家が「国際化」なんてことを正面から堂々と言えるのかしら。パパ・アメリカの言うこと素直に聞いて、自衛隊をやたらとイラクに放り込んでいいのかしら。やっぱり疑問は残るなあ。
 そして日本の若い世代については、「致命的に遅れたままの教育システムから供給される、遅れていることに気付いてもいない人材」と酷評されている。さあ、若い皆さん、反論できるくらいに頑張ろうねっ!
日本への違和感 ★★★★★
 片岡義男のイメージは悪かった。女子供しか読まない小説と
バカにしていた。しかし、この作品を読んで、そのイメージを
訂正し、片岡さんに謝らなければ、と思ってしまった。
 外から日本を見た時の視線が今までに無いものだった。
今、日本や日本人に違和感を感じている人には是非読んで欲しい。
正に「眼から鱗」です。他の論考集も必読です。
なぜアメリカはイラクを攻撃するのか、よくわかります。 ★★★★☆
この片岡義男という作家の小説を、僕は二十代の前半によく読みました。そのときに、なぜ、この作家は、くどいほどに言葉を積み重ねるのだろうと考えていましたが、その理由がこの本を読んですべてわかりました。片岡義男という人は、小説を日本語で書いているのにもかかわらず、「英語」を使って育ち、生活している人のものの考え方をしているからなのだ、と。英語という言語の、開放的な前進性。日本語という言語の、閉鎖的な機能性。そのふたつの言語の理解者である著者が、父ブッシュの「湾岸戦争」について書くとき、その根源的な理由は英語というものが持つ前進性にあるのだ、と。そう、論破します。息子ブッシュもまた然り。