FFTを一から学びたい人に断然おすすめ
★★★★★
信号処理の本は何冊か購入しましたが
この本がもっとも分かりやすかったです。
とにかく説明が易しく丁寧です。
数式中に新たな公式が含まれていると
その公式はすぐ下の「カンニング・ペーパー」コーナーに記載されるので
数式の説明不足で悩むことは少ないと思いますし、
4章以降で必要となる数学の知識は、あらかじめ3章の「数学の準備体操」で解説されます。
黒と青の二色刷りなのも参考書としては親しみやすくてよいと思います。
そのせいかページ数のわりに価格が高くなっていますが、その価値はあると思いました。
断然おすすめです。
シリーズに共通点
★★★★★
内容は、工業高校で教えるのにちょうどよいと思いました。 シリーズに共通点です。
工業高校の教科書にするには、やや数式がむつかしすぎるような気がしたのもシリーズ共通です。
式の展開は、別冊かWEBに掲載して、内容の説明に力点を置いていただけるとうれしいです。
式を展開することだけが工学ではないと思いますがいかがでしょうか?
wの行列の中にヴェーダ魔方陣が
★★★★★
オイラーの公式の、
exp(j w t)
の形。
その中の、jwtが 360度(2パイ)ごとに元の大きさに戻りますよね。
で、それが、周期が8だと、8で割ったあまり(0〜7)だけで表せます。
FFTの説明の中で、8*8行列が出てきましたが、
その中で、このように割ったあまりで、wの添え字が表せていました。
でもそれって、9*9行列のヴェーダ魔方陣の、9で割ったあまり、と似たパターンでした。
あとは、
最後にBASICで、プログラムがありました。
見開き2ページだけで、短いのですが、
読めません。
短くしすぎなんです。
ビットリバーサル
と
掛け算・足し算
の2つに分けてありますが、ビットリバーサルの処理が難しいです。
たったの6行ぐらいで、
ビット反転の関係の2箇所を入れ替えます。
目的・意味はわかるのですが、実際にどう動いているか、読みきれませんでした。
ただ、FOR文で書いてあるだけなので、
C言語、その他に移植するのは簡単だと思いました。
あと、不足分は、窓関数の事前の処理だけです。
窓関数で準備しておかないと、周波数領域でピークが出ない連続な坂道みたいになってしまうので、このままだと使いにくいはずです。
一周期を正確に切り出していない場合、窓関数は必須です。