もう20年も経ったのですね
★★★★☆
文珍さんが大学で教えるようになった…えっ、あの文珍さんが?……といった頃から、20年が
流れただなんて、月日の過ぎるのは本当に早いものです。
20年前に私は何をしていたのだろうと振り返ると、上の子の育児が始まったばかりでした。
年齢的には、今の年齢よりも「大学生」のほうに近かったですから、当時の街の様子や生活
ぶりを思い起こしながら読んでいます。
文珍さんの愉快な、そしてどこかおっとりとした語り口にかかったらたまらないなと思ったり、
この20年の間の、世の中の変わりように少々寂しくなったり、ちっとも変わっていない面も
確かめたりと、私なりに読んでいるところです。
「日本の大学」に通う長男は、今の「この国の若者」のひとりです。
壁にぶち当たりながらも、自分の道をじっくり歩んでいってほしいな。