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池辺の棲家 (角川文庫)
価格: ¥1
カテゴリ:
文庫
ブランド:
角川書店
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沼地のある森を抜けて (新潮文庫)
すがすがしい老後の世界
★★★★☆
主人公の千亜子は推定年齢6?歳のご夫人。とはいっても、私はこの主人公が何歳なのか、途中でわからなくなりました。鴉のクロウと対話したり、銅像の馬にまたがってみたりと、行動や考え方が若々しく、みずみずしいのです。それが、まだその年齢を知らない私にとっては新鮮で、「へえ、老後ってそんなに嫌じゃないかもね」と思わせてくれました。
また、随所に見られる動植物の描写が生き生きとしており、知らない名前のものであっても、そのカタカナ表記が作品に息を吹き込んでいる、という感じがしました。
この作品は、大学入試対策用の問題集にも採用されていることからも、その質の高さ、文章の安定感がわかるかと思います。
あっさりしていながら、かすかに読者の胸を掻き立てる、そんな小説を探している人にはおすすめします。
心と体がきれいになる作品
★★★★★
夫と二人で移り住んだ池の畔の一軒家、夫は母の介護で実家に帰り暫くの一人生活を楽しむ。窓辺に来る鴉と話し、池に来る鳥達を愛し、花や木達を愛で、虫に同化、まさに花鳥風月の生活。
日本野鳥の会の理事だけあり、野鳥に対する表現は確かで自然を愛する気持ちがにじみ出ている。とても丁寧に書かれた作品、たまにはこんな作品を読んで心と体をきれいにしたいものです。