裏話中心で無理矢理方法論を押しつけないところに好感が
★★★★★
この手の「アイデア増幅方法」を紹介した書籍は多いです。 しかし、ほとんどの書籍が著者のノウハウを詰め込みすぎという感じで疲れる感じがします。 まるで「私について行けば平和です」的です。
しかし、本書は違います。 悪い言い方をすると6割方は著者の無駄話です。でも、どのような講演を聴いても面白い話しには無駄があります。 逆に完全に必要なところだけを吟味された話しだと、会社の質の悪いパワーポイントプレゼンのような感じになってしまい非常につまらないです。
・縦にめくる絵本という発想転換
・過去に捨てられた技術の再発掘と現代へのアレンジ
・ローテクをつかった五感に訴えかける作品
・ハイテクをつかった作品
などと、ローテクとハイテクの双方を大切にするスタンスが好感がもてました。
最後に、アイデアの出し方という項目がありますが、これは多くの出版物で言われている一般論の著者なりのエッセンスです。これもおすすめです。