傑作エスピラールへと続くアルバム
★★★★☆
スペインのケルティックバンド、ルア・ナ・ルブレのアルバム。1999作
ヒット作となった前作に続き、本作もとても完成度の高いアルバムだ。
軽快なリズムに乗るバグパイプとヴァイオリンの音色も爽やかなインスト曲から、
いっそうの表現力を増したロサ嬢の歌声を聴かせるしっとりとした曲も素晴らしい。
マドレデウスを思わせる哀愁の叙情を漂わせながら、シンセも取り入れたアレンジには
シンフォニックな雰囲気も出てきた。アルバムとしての世界観もより統一感が増し、
それとともに音の厚みと説得力がついてきていて、自信に溢れた演奏が見事だ。
“スカボローフェアー”のカヴァーも堂々とした仕上がり。これも文句なしの傑作。