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泣き虫 (幻冬舎文庫)

価格: ¥1,144
カテゴリ: 文庫
ブランド: 幻冬舎
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高田延彦の誠実さと優しさ ★★★★★
有名人の自伝では一番好きな本です。
プロレスの「約束」について書いてるのでいわゆる「暴露本」的な扱いをされることもありますが
それ以前にそういった類の本は何冊か出ていますし(「ケーフェイ」やミスター高橋本とか)
ファンなら程度の差こそあれ認識していることでしょう。

上記の本が「プロレス界を変えてやる!」という良く言えば使命感、悪く言えば傲慢さから書かれている(ように感じる)のに対し
この本は自分の全てを嘘無く包み隠さずに語りたいという高田の真面目さ、誠実さが形になったものだと思います。
「プロレス」の不透明感、客と一体となり創り上げていく魅力。
「総合格闘技」の爽快感、非情さ。
両方の屋台骨を支えた高田だからこそ語れる内容ではないでしょうか。

周りの人間への気遣い。
強さへの追求。
「プロレスラー」であることに誠実であろうとする姿勢。
これらゆえにUWFへの移籍からUインター、選挙出馬、ヒクソン戦など
さまざまな局面で運命に翻弄され続け、深く傷つくことになるのですが
その不器用でまっすぐな、優しすぎる生き方が
最後には幸せをもたらしたんだなぁ、と2000年代の高田を振り返って感じます。
桜庭の移籍について話し合った後も安生・鈴木健との絆が切れなかったくだりや
最後の締めの4行は思わず涙が溢れました。

個人的にはこの本で安生への見方が変わりました。
前田日明や長州との一連のゴタゴタもありダーティーなイメージがあったのですが
自分、そして高田の強さを信じてまっすぐに生きた人だったんだな、とこの本を読んで思いました。

まだ読んでない方にはオススメです。
キチンと読めばプロレスを嫌いになるどころかむしろ好きになる本だと思いますよ。
まさに言い訳だらけの泣き虫野郎! ★☆☆☆☆
はっきり言って0点以下の本です。
プロレスに敗れた男の言い訳と泣き言を
ど素人の金子なにがしというサッカーライターが代筆しているため、
単純な事実誤認も何か所か目につくし、
プロレス自体をまるで分かっていないため、文章に説得力がないのです。
ひどい本です。
同じ暴露本でもまだミスター高橋本のほうがモチベーションや信念を感じます。
UWFファンなら ★★★★☆
 UWFファンなら一読の価値はあるとは思うが、
この本を読んでから高田延彦という人に嫌悪感を抱いた。
結構、本音で書かれたものと思われる。
ノブ!最高だ。 ★★★★★
プロレスの暴露本的扱いにされがちのこの本。
実際はそんなちっぽけな暴露本では無いのだ。
高田自身の暴露本であり内容はプロレスに限った事ではない。
僕はプロレスが好きだが、いわゆる熱烈なファンのような見方はしていなかった。
だから、この本でプロレスの裏が書かれていようが別に何の違和感も無く、
むしろ今だにプロレスの現実に目をそむけるコアなファンに違和感を覚えるのだが。。。

内容は本当に読み応えがあり、そして泣ける。
高田ほど頂点からどん底を味わったレスラーはそうもいないだろう。
そして引退しかつて無いほどいきいきしているノブ、
この本を読むと、ますます俺はノブが好きになった。
プロレスをなんとか変えようとした男、そのためにプロレスを否定し続けた男、
プロレス以外にも挑戦し続け、敗れ去り続け、敗れて敗れて、今、最高の男になった。

高田の自伝的なもの ★★☆☆☆
高田延彦引退記念の高田の自伝的なもの。
格闘技裏面史的でおもろい。
高田がプロレス入りしてタニマチとかとの飲み会にアントニオ猪木と行くと猪木が便所とかに行った瞬間「プロレスって八百長なんだろ?」と聞かれたりして実際八百長なのだがそんなことは絶対いえなくて悩んだことが書いてある。
全体的には遠回りに俺はプロレスやっていたのに途中から八百長にギモンを感じてガチの試合PRIDEの扉を開いたからエライみたいな内容になる。
残りはPRIDEでの高田の連敗に関する言い訳の山。
でも2回目のヒクソン戦の時は桜庭と2人で実はアメリカにいる柔術家に柔術を習いに行ってそれが後の桜庭の活躍に繋がったとかそういう裏エピソードはなかなか。
PRIDE好きには楽しめる。
ちなみに高田にとって船木はすごく冷たい人、前田は一番の恩人だが自分は裏切った人間なので修復できない人、藤原は格闘技の師匠って感じに思っているらしい。
アントニオ猪木に関しては建前は師匠だが直接何かを学んだとは思っていないみたいだ。