第10巻の主役は、社長秘書:遠藤さんです。
★★★★☆
良介のストーカー的存在だった遠藤さんの気持ちが、揺らぎだします。
いくら遠藤さんが社長秘書だからといって、ニコライ商事との宴席に呼ばれ、和室で4Pをさせられるのは、展開速すぎです。
しかし、遠藤さんはその申し入れを受けてしまう。
健気を通り越し、精神障害の領域に入っているのでしょう。
業界紙記者の火浦(オールバックに眼鏡のヤクザ記者風)は、そんな遠藤さんに恋をし、ノーマルなセックスで彼女の精神の均衡を取り戻そうと努力します。
いずれ良介が破滅するのは分かっているのだが、誰が止めを刺すのか?
味方だった遠藤さんまで寝返ってきたため、いよいよ予断を許さなくなってきました。
国友氏には、手を抜かない緊張感のあるストーリー構成をお願いしたいと思います。