シリーズで映画化すればいいのに…
★★★★★
漠然とした夢しか持っていなかった若者が、街でのささいな喧嘩をきっかけにある事件に巻き込まれてゆく。
夢とは?
絆とは何か?
全5部作のシリーズの1作目で舞台は東京。
主人公の水野竜一が生きるために闘ってゆく最初の物語。
この後は、(2)再び東京⇒(3)ペルー⇒(4)ペルー⇒ジャマイカ⇒(5)カナダ⇒東京と移り変わっていきます。
分かりやすく言えば、ボーンアイデンティティー3部作の日本版のような作品。
ボリューム的にも1作で1本の映画としてちょうど良く作れそうな気がする。
初版は1990年ですが今読んでも新鮮で強烈な作品です。
主人公には山田孝之あたりが似合いそう。
特に2作目の『冬の狼』が最高に面白い!!!
改めて読んだら一晩でイッキでした(汗)
1つのきっかけ
★★★★☆
主人公の水野竜一は部屋の壁に南米ペルーの地図を張り、いつかそこに行って「自分で地図に色をつけたい」と考えている。
そしてひょんなことから大きな渦に巻き込まれ、1人のありふれたアルバイト学生が「人」との出会いにより、「意志」を持った「強い男」に変わっていく。ちょうど私も主人公の水野竜一と同じ年くらいのときに読んだので、自分の今後のビジョンなどを考えさせられながら読みました。
このシリーズは全5巻(舞台は日本、中南米カリブ諸国)で、その途中では、他の北方作品に登場している人物も登場し、スケールの大きさを感じました。それぞれが秀作だと思います。
余談ですが、これらを読んだ後、中南米に興味が沸き、それが高じて中米の某国で2年ほど勤務し、念願のペルー訪問は、これらの本を読んでから約10年越しで実現しました。