挿絵が内容を圧倒している。
★★★★☆
京都を案内する散文的な書物。何気ない中に京都の暮らしが生き付いている。NHKの紀行番組のひとつにでもなりそうな内容である。この本は、それ以上にイラスト(挿絵)が強烈なインパクトを与えてくれる。表紙から始まり、綴じ初めの絵は高瀬川に船が浮かんでいる。東寺から町家に始まり、庶民の生活まで、多くの挿絵が入っている。写真よりもイラストであることが強烈である。挿絵を見ているだけでも楽しい。どちらかといえば、挿絵を見て、文章を添えて読むという本であるような気がする。京都の生活が生き付いている。