カルマ、KOKIAのワールドワイドな歌声に今回も感動しました。

特に私は2曲目のInsonna が非常にお気に入りです。

instrumental では普通のヒーリングミュージックと大差はありませんが、

KOKIAの歌声が入る本曲Insonna を聞いて言葉が出ませんでした。

正直これを聞いて、今まで生きててよかったとすら思ってしましました。

普通のヒーリングミュージックの数段上のレベルを聞きたい方はぜひお勧めです。

（もちろんKARMAもおすすめです。(^^)

KOKIAのジャンルの中でも異質な分類に属する
「Karma」は、始まりこそ、最近の神秘的なオーラを放っているが、途中から一気にリズムがかわり、重なり合う声に驚かされた。
KOKIAにこんな感じの曲をやって欲しいと思っていた。

対する
「Insonnia」は、同じくとても神秘的だが、こちらはヒーリング要素が心地よい、浮遊感がある曲で、KOKIAの作品で二作目となるイタリア語の歌詞で歌われている。
比較的、「シングルのカップリングは隠れた名曲揃い」と評される(『生まれたての白』、『Saygoodbye and goodday』、『人魚の夢』などがある)KOKIAだが、今作でもそれを見せてくれた。

「たった一つの想い」以来となるKOKIAのシングル新曲です。
前回同様に、レコード会社が違うこともあるからだと思いますが、
「Karma」は貪欲的とも感じるほどすごく挑戦的な曲です。
KOKIAらしいちょっとどんよりした静かな曲調かと思ったら、一気に転調し、エレクトロニカのビートでリスナーを引きずりこむ曲です。

そしてこのCDのもうひとつの大きな魅力である「Insonnia」は幻想的かつとても静かな曲です。イタリア語で歌われており、曲のイメージから歌詞をつけたというように、芸術性が高い曲です。
アニメ「Phantom」のイメージとも非常にマッチしており、アニメからこちらに興味を持ったり、またこのCDからアニメに興味を持つのもかなりいいと思います。

ただ、KOKIAの姿がちょっと少ない感じがしますが.....

まず、聞き始めた時は『自然』というものを連想させられました。
森の中、水の中…少なくとも人の気配のしない、しかしそれでいて確かな『存在』
を認識させられる場所を。
そして、重く響く声によって徐々に沈殿していき、解けていくような錯覚に囚われたと思うと、
『自己』を確立させられるようなはっきりとした音色によって覚醒させられます。

繰り返し、唱えられる『カルマ』という声。

その声にまるで導かれるように、はっきりとした自己を確立し、
そして自分が成し遂げなければいけない背負ってきた『業』を認識させられます。
まるで、強制的観念のような…悲しくも受け入れなければいけない現実を識れ、
という叫びにも嘆きにも似た声に突き動かされる己…。
それは、楔のように絡まり、解けない…。

しかし、最後には楔も解け、声も聞こえなくなり、同化し消えていく。

そんな神秘的かつ、酷く現実的な二面性をこの唄は持って、訴えかけてきます。
『業』とは何か？
『己』の成すべき事とは何か？
そして、『それ』の在り処はどこなのか？
私は、この唄を聞いて涙を流しました。