以前から伏線として存在していた「マフィアの麻薬密輸をサボタージュして追われている」という設定がここに来て生き、マフィアに見つかった彼らが逃げ込んだのは沢山の彗星を持つ原始星系アンクス。そこには彗星を隠れ蓑に活動する宇宙海賊がいた……
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今回の白眉は元大学教授というユニークな海賊、ドクター・アンガスとのチェスによる一騎打ち、そして後半の大立ち回り。スペオペの王道を行くような痛快アクションをお楽しみあれ。~
1、2巻でおなじみの主人公の活躍が変わらず楽しめます。中でも、新米のメイちゃんが大活躍です。1、2巻に比較して、曲芸飛行的な宇宙船の操縦、主人公以外のキャラクタの活躍が弱い気がします。が、その分、メイちゃんの、元気一杯に、けなげに活躍する姿、若々しさや、かわいらしさが、前面に出ていて、読んでいて楽しい本でした。