アメリカのダーク・スラッシュ メタルバンド、ネヴァーモアのアルバム。2010作
2005年の「This Godless Endeavor」は、バンドの最高作ともいうべき出来であったが、
5年ぶりとなる本作は、古き良きスラッシーな感触を強めた傑作に仕上がっている。
これまでのモダンなヘヴィネスをいくぶん抑え、代わりにドラマティックな質感の叙情が増し、
ずいぶんと聴きやすくなっている。ツインギターのリフ、フレーズの重ねはセンス抜群で、
ミドルテンポが主体であるがダークなスラッシュとしての重厚さにあふれている。

　名作“This Godless Endeavor”以来の待望の新作。
心が詰まりそうになるダークさとジェフ・ルーミズのテクは
相変わらず見事の一言だが、いい意味でも悪い意味でも
個性を貫いているので、前作に比べ少々新鮮さに欠けてしまう。
格別“おっ”と思える曲が無く今まででいえばEnemies Of Reality
に近い雰囲気かも。せっかく日本でも注目されはじめてきた国内遅咲きの
バンドだけに、前作を凌駕する一発がほしいところだったが・・・
ちょっと期待しすぎたかな？

アメリカのダーク・スラッシュ メタルバンド、ネヴァーモアのアルバム。2010作
2005年の「This Godless Endeavor」は、バンドの最高作ともいうべき出来であったが、
5年ぶりとなる本作は、古き良きスラッシーな感触を強めた傑作に仕上がっている。
これまでのモダンなヘヴィネスをいくぶん抑え、代わりにドラマティックな質感の叙情が増し、
ずいぶんと聴きやすくなっている。ツインギターのリフ、フレーズの重ねはセンス抜群で、
ミドルテンポが主体であるがダークなスラッシュとしての重厚さにあふれている。

待ちに待ってました新譜です。もう凄まじいの一言です。最近のバンドでこんなに骨太のバンドはあまりないですね。
どんどんネヴァーモアの流儀が熟成されてきたような。
ちょっと抽象的ですが、期待を裏切らずネヴァーモア節で、一曲目からザクザクと刻んできますので、安心してご購入ください。
ボーナストラックのTemptationもかなり気に入りました。
さて、このLimited Editionは二曲ギター無しのカラオケとギターだけのパートが入っています。
しかも、NAMM showのジェフルーミスのデモ演奏（凄まじい！）とギターのパート譜も入っていて、
ギター弾きには魅力です。
一度は弾いてみたいのですが、残念ながら７弦ギターが必要です。
早く日本に来て欲しいです。

すぐにNevermoreだとわかるギターサウンドと特徴的なWarrel Daneのボーカルボイスが、金太郎飴のような良い意味でのワンパターンさをこれでもかと発揮してる。
Nevermoreとしての作品をいくら重ねても、Sanctuaryからの進歩はないのかもしれないが、ルーツであるSanctuaryが好みなのであれば迷わず買いの1枚。
アルバム全体には起伏・変化が富んでいる一方で、彼らが奏でる音楽の軸には一切のブレ・妥協は見られない。

これまでのファンにとってはマストバイに値する作品。

☆を1つ減らしたのは、もう少し印象に残るメロディラインが欲しかったという欲が満たされなかったから。