東子さんの長年のファンである私としては、最初聞いた時は正直、耳慣れない音楽に戸惑ってしまいました。東子さんにしては何というチャレンジ・・・。
　しかし、何回も聴いているうちに、KREVAさんの男性的なリズムと東子さんの優しいメロディーがまるでおしゃれなスウィーツのように溶け合っていることに気付きました。
　初回特典のDVDは大人の男性と女性のさりげない出会いと別れを暗示しており、短い時間ですがセンスのあるヨーロッパの恋愛映画を見ているような気にさせてくれます。それにしても東子さんの可愛さには圧倒されてしまいました。
　東子さんとKREVAさんにしか作れない世界がここにあります。

東子さんとKREVAがこんなに合うとは思いませんでした。

1曲目の「A to XYZ」は歌詞の内容から想像される物はかなりアレですが、それすらエレポップなアレンジとオシャレな
コード進行でオブラートに包んでいる感じがします。
あとはやはり1番にあたる東子さんのメロディ準拠の進行と2番にあたるKREVAのラップの対比がとても面白いです。

2曲目「スロウビート」は歌詞と曲調の切なさで至高の曲になっています。
KREVAのAuto-Tuneによるボーカルラインもアクセントになっていて心地よく、2人のボーカルラインが絡む部分が
更に気持ち良いです。

PVは「A to XYZ」も出来れば作って欲しかったなぁ。というのが正直な所。
ただ、アップテンポな曲にどういう画を付けるのかが（アーティストのイメージから考えると）難しかったのかなとも
取れます。

久々の新曲。しかも、コラボ。
アップテンポな、「AtoXYZ」。
東子さんらしいバラードの「スロウビート」。
どっちも、堪能できます。
２曲では物足りません。早くアルバムを。

音楽のジャンルの垣根を越えて妖艶に重なり溶け合ったこの二人の音楽はヘビーローテンションにも耐えられるし、朝聴いても夜聴いても心に響いてくる。お互いへの尊敬と嫉妬が丁寧に織り込んである至高のコラボレーションです。

最近どこからともなく流れてくるのはお決まりの文句を入れた陳腐なラブソングか、たいしたメッセージ性がない応援ソング。
オリジナルとは程遠い曲ばかりに嫌気がさしてました。
でもこれはただのラブソングじゃない。
上質なJ−POPだと断言します。
いい意味でストレートだから聞いていて幸せな気分になれます。