嵐を呼ぶ男
★★★★★
あのニックドレイクの友人でもあった、英シンガーソングライターの夫妻名義で発表された2枚のうちの1枚目です。プロデューサーはジョーボイド、エンジニアはジョンウッドと、フェアポートコンヴェンションを代表とする英フォーク系を主に手がけた黄金コンビです。ただ録音はニューヨークで、バックもポールハリスやザ・バンドのドラマー、リヴォンヘルムなどいわゆるウッドストック系ミュージシャンで固められており、ウッドストックの名盤として認知されています。内容はもちろん全曲素晴らしく、ジョンとビバリーが交互にリードボーカルを取り、ジョンはミディアム調、ビバリーは主にスローナンバーを担当しています。デイブメイソンの「アローントゥゲザー」同様、見事な米英融合フォークロックとなってますが、こちらの方が米録音にしてはより英国的かげりを感じさせる作りとなっています。サウンドについては、派手な曲は入ってない割にはとにかくドラムがデカくて気持ちいいですね。このアルバムが気に入った方は是非ジョンのソロ作、「ブレスザウェザー」「ソリッドエアー」にも手を出していただきたいです。
John Martyn
★★★★★
John Martyn の歌 視聴してみたけどけっこう好きになりました。
癒されますね ロックで聞き疲れた耳を癒してくれます~。
また ひとつお気に入りのCDが見つかりました。
(終わり)
繊細で自由な雰囲気
★★★★★
シンガー・ソングライター、ジョン・マーティンが70年にリリースした夫婦名義のアルバムで、そもそもとても評価の高い作品ですが、とにかく3曲目の"Stormbringer"が素晴らしいと思います。この曲でのポール・ハリスのピアノ・ソロは、やさしく繊細で、どこまでも伸びやかにメロディを紡いで信じられないくらいの美しさです。ポール・ハリスはこのアルバムで鍵盤のほかに、ミュージカル・ディレクションというクレシットがあるくらいだから、作品全体にその意見が反映しているのかなとも思います。とにかくジャケットやタイトルから窺える涼やかな印象と淡い緊張感のようなものとを持ちながら、淋しい景色の中にも特別な明るさが見えるような、本当に素晴らしいアルバムです。5曲目の"Woodstock"も軽快で素敵な曲です。