「トモチョコ（友達チョコ）」「ジカジュ（自家需要）」etc、近年チョコレートブームになるずっと前から、ボンボンショコラの魅力にとりつかれ、およそ９万粒を試食してきたという著者。ショコラ愛好者クラブジャポンの会長でもある畑博之さんがが本物のショコラの魅力、その味わい方について、くわしく解説してくださっています。美味しいショコラとはどういうものか？ショコラティエは何にこだわっているか？という疑問に丁寧にこたえてくださっていて、読み終わったあとは、ワインの世界にも似たその奥深い魅力にとりつかれたのは言うまでもありません。味覚は人それぞれ違いますし、それぞれのショコラに点数をつけるということにはあまり賛成しないのですが、ここに登場しているショコラは文句なしに「美味しい！」と思えるものばかり。日本のショコラティエだけでなく海外のお店の情報もたくさんはいっているのもうれしいです。

著者はショコラ愛好者クラブジャポンの会長。
２０歳の時に食べたゴディバのチョコレートに感動し、２３歳で本格的においしいチョコレートを探しにパリに旅行。以後、ヨーロッパを旅行して買い集めたり、取り寄せたりして２５年間に食べたボンボンショコラ（チョコレート）の数は９万粒を超えるという。

この本は日本で手に入るボンボンショコラを１００点満点で採点し、上位３０粒にカラー写真、断面図写真、解説を付けたものである。
さらにその他のお勧めボンボンショコラと、著者の薦めるボンボンショコラを味わうヨーロッパの旅の話が書いてある。
上位３０位のボンボンショコラはお店がかなり重複していて読み物としての面白みとしては乏しい。

またヨーロッパの話に偏っていて、日本のことにはほとんど触れられていないのが少々残念に感じる。

ショップ名だけではなく、個々の商品の断面図や解説まで載っていて、試食するときの参考になります。
ショコラティエの得意分野等も分かります。
バレンタインと言う季節柄、地方百貨店でも有名店のチョコが入手出来るこの時期、色々食べ比べるには持って来いの、教本？です。