汗が飛び散る様子が目にうかぶ、疾走感満点の名ライヴ。有名曲のカバーが良い。
★★★★★
86年9月26日名古屋市民会館、10月8・9日渋谷公会堂でのライヴ録音。KUWATA BANDの曲はもちろん、カバー曲(ディスクD1のM1のディープ・パープル、M9〜11のボブ・ディラン、D2M9のロネッツ、M12のビートルズ)、が素晴らしい。本作では上記の曲をKUWATA BANDの色に染め上げており、KUWATA BANDの曲の中にそれらが混じっていても全く違和感はない。「ライク・ア・ローリング・ストーン」、そして特に「風に吹かれて」は原曲のイメージからかなり離れ、歌詞を聴かないとわからないほどだが、KUWATA BANDならではの熱いロックに仕上がっており、ディランへの想いも伝わってくる。個人的には「天国への扉」のアレンジが好きだ。ディープ・パープルの「スモーク・オン・ザ・ウォーター」でスタートし、ビートルズの「ヘイ・ジュード」で終わるまで、汗が飛び散る様子が目にうかぶような、疾走感満点の名ライヴ盤と言ってよいだろう。私が所有しているエディションの音は2001年にリマスターされている。