世評と違って・・・
★★★★★
AvalonやBoys&Girlsに比べて不当な評価を受けている傑作。
世評は高くとも、やや通俗的に感じられるBoys&Girlsより、フェリーのロマンティシズムが素直に表現されている。
特にトリュフォーの「アメリカの夜」をタイトルに引用したDay For Nightは幽玄なアレンジとメロディ、歌詞の美しさでフェリーのソロ作品中でも隠れた名曲。
マドンナとの仕事で知られるパトリック・レナードの製作だが、過剰なデジタル音の装飾も控えめなのが好ましい。ジョニー・マーの参加も効果的。
アレンジ凝り凝りフェリー
★★★★☆
曲の完成度がマジヤベェくらい高ぇのに何か退屈っつ〜印象はファンとしては拭いてぇ拭いてぇ!っすが俺嘘つけねぇ・・・やっぱちょっとダラダラ感&音の造り込み感ありまくりで通して聴くと微ミョ〜退屈っす・・・完成度が高いだけに惜しひ!っす!打ち込みサウンドにトライ!っつー気概は微かに漂ってるっすが『アヴァロン』『ボーイズ アンド ガールズ』のイメージにフェリー囚われたっっー感の方が濃密漂いっすねぇ〜ぇぇぃ・・・でもマジくどぃっすが個別の曲の完成度(特に「Kiss and Tell」「Bete Noire」)はサイコサイコッ!っすよ!フェリー、サイコッ!YEAH!!
最高の大人のダンスミュージック
★★★★★
もう18年近く前のアルバムなのにまったく古臭さを感じさせない。それは、彼が非常に誠実な表現者でありリスナーやマーケットに媚びたりしないからだと思う。しかしながら作品は十分にしなやかで、非常に高い完成度でありながら決してとっつきにくくない。日本では前作”BOYS&GIRLS”ほど売れなかったと記憶しているがこれは傑作だと思う。
こういうの好きだな。
★★★★★
80年代のアルバムですが、年代というくくりをあまり意識しませんでした。というより1曲目から独特なブライアンワールドへ引き込まれます。少しナルシスト入っているような歌いっぷり。明るく健康的な世界とは真逆。美女をはべらせお城に住みながらワイン片手にチェスってイメージです。
特にタイトル曲の「ベイト・ノワール」は美しい。
パトリックレナードがでしゃばっていないから、いい作品だ
★★★★★
お父さんが炭坑夫な子の人物。けっして裕福な出身ではない。1945年イングランド生まれ。現在57歳のおやじだね。だいじょぶかい。再結成ロキシーが来日したそうだが、ノスタルジア=日本で営業=洋楽天国=なわけで、じじいになっても日本じゃ受ける。このアルバムは1987年に出たもの。バブルが最盛期じゃないかね。地上げ屋が暗躍した時期だね。中身はソロ作品ではピークなのではないかね。わりとできがよいソロアルバムだね。なんでかというと。フェリーのトレードマークの華麗でムーディーなラブソングがバランスよく出ているからだ。コラボレートした人材=パットレナード=がでしゃばらずにフェリーの良さをひきだしているからだ。そしてさらに凄いのはジョ二ーマーの参加である。塼才ギタリスト=ジョニーマー=マジックを与えられるギタリスト。これが大きい。最初から最後まで飽きさせないアルバムになっていて、構成のうまさが目立つ、サウンド処理にしてもスタジオミュージシャンが目立つような感じにはなっていない。そこがよい。パットレナードのプロデュース作品でも一番できがよく。フェリーのソロキャリアでも一番だ。独特な化学作用がここにある。ボーイズ&ガールズとともにいい作品だ。洗練された英国AORとしておすすめだ。完成度は高い。10点中8点。