哀しさを表現させたら、天下一品
★★★★☆
まず、アルバム冒頭の、バッハのあまりにも有名な「目を覚ませと呼ぶ声が聞こえ」
過去に様々人の演奏を聴いてきましたが、これほど敬虔な気持ちにさせてくれる演奏は他に聴いたことがありません。
決して派手な演奏ではありませんが、自然と涙が出てきそうになります。
そして、何といってもお薦めなのは、これもまた、あまりに有名なシューベルトの「白鳥の歌」より第7番「セレナード」
有名な曲というのは、得てして飽きてしまいもするものですが、この演奏は実に新鮮で、一音一音が光り輝いています。
ペライアは何を弾いても、どこか哀しくて、美しい。