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「いき」の構造 (講談社学術文庫)

価格: ¥840
カテゴリ: 文庫
ブランド: 講談社
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「甘え」の構造が返答 ★★★★★
「甘え」の構造が、本書に対する一つの返答になっているのだろうか。

粋という美学が、どこまで貫徹可能か、
今後の日本文化の繁栄と衰退の動向を知る上で重要かもしれない。

自害が粋の枠組みの中であれば、繁栄しない方がよいかもしれない。
つまり「いき」って? ★★★☆☆
「いき」がどのような構造をもっているか考察した本。
いい本だと思うが、ちょっと分かりにくかった。
注釈がついているにもかかわらず。
もう少し読みやすくならないものか。
理解力がなくてごめんなさい。
ドン・ファンとしての九鬼周造 ★★★★★
恋愛は哲学者の不得意分野といわれる。ゲーテ、ピカソといった芸術家たちに比して、恋多き哲学者という話はまず聞かれない。ニーチェの痛ましい片思いもさることながら、スピノザがラテン語を一少女に教えていたことが詮索されたり、ハイデガーとアーレントの恋が騒がれるのも、いかにも地味なこの業界ならではのことだ。だが、ヴィーナスよりはミネルヴァの使徒である哲学者たちにも例外はある。わが九鬼周造がそれである。名著『いきの構造』の核心は恋愛論であり、九鬼は「<いき>は恋の束縛に超越した自由な浮気心でなければならぬ」(p48)と断言して、結婚という制度的束縛を嘲笑する。

 このたび、詳細な注と解説を付した文庫版が出版された。九鬼は西洋哲学や文学・芸術だけでなく、江戸時代の風俗や衣装、文学などを縦横に引用するので、言葉の注釈や図版が豊富なのは本当に助かる。これによって「いき」のイメージが生き生きと甦る。何よりもまず美的であることを重んじた九鬼周造その人の魅力と、芸の広さにあらためて感服。