嗚呼・・青春とマーラー
★★★★★
大変、個人的な昔話を・・・。
約25年前、ニキビづらの高校生だったある日、ラジカセでFMのクラシック番組を何気なく聴いていた。
当時は、まだモーツァルト、バッハ、ベートーベンだけの、クラシック初心者でした。
この日がマーラーとの出会い、それがこのマゼールの5番。
一人ぼっちの部屋にあの冒頭のトランペット・・・荒々しいオケのトゥッティ・・それに続く切ない弦の歌。。。
アッというまに、このマーラーという人に惹かれてしまった。
それから、中古レコード屋をハシゴしてマーラーを探す日々、、初恋の人の思い出、、泣くほど辛かった別れ、、しびれるほど浮かれた日々、、、そんな青春の日々はすべてはこのマゼールの5番に缶詰になっている。
みんなもありますよね??青春の一枚が!
ウィーンのマーラー
★★★★☆
ウィーン・フィルの響きがたとえようもなく素晴らしい。落ち着いたテンポながら鋭角的なダイナミクスが守られていてかなり完璧な演奏だが、1楽章のさんれんぷのつめが甘く2楽章5楽章で切迫感が足りないのが残念でマゼール人気がいまいちなのが納得されてしまうのが残念だが3−4楽章は大変美しい。踊れるスケルツォになっているのと、4楽章が遅すぎずかえって弦の蜜の滴る音の輝きが増しているのが素晴らしい。
フィナーレはなかなか
★★★☆☆
確か、トヨタクラウンのCMにフィナーレの部分が使われたドラマチックな演奏。
アダージェットもウィーンフィルならではの美しさです。
入門偏にはいいかも。
「隠れた名盤・ロマン派マーラー」
★★★★★
一言でドラマチック。だが、これがまた5番にはぴったりとくる。同じ打楽器系の6番、7番との違いをこれほどまで明確に表現した演奏はない。アダージェットを聴いていると切なくて胸が痛くなる。マゼール、ウィーンフィルには生身の苦痛と感情と現実がある。一言でロマンチック。これ以上のものはない。