自由と言う言葉の多義性
★★☆☆☆
この本は自由ということばの多義性をイギリスの植民地時代からクリントン大統領までの歴史をとうして語っている。ただ、上巻は翻訳が固い。ハイライトは、ウォーレン連邦最高裁首席裁判官以降(このての本を書けば、必然的にそうなるが)である。ちょっと左よりという点を割り引いても、歴史・政治・法律を学ぶものにとっては必読である。この作者が上げてる論点はただ一つ、自由とは政府からの自由なのか、それとも個人の自由のためには政府が積極的に関与すべきなのかである。まーあまり作者に洗脳されるのは・・・。中和剤として、隷属への道をお勧めしたい。