こどもの食いつき良好!
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小学校低学年のクライアント数名に使いましたが、食いつきが良好でした。中学年も同様で、どんどんワークシートを記入したがっていました。アスペルガー疑いの20歳クライアントも、気分同定のためのぬりえシートを気に入っていました。
苦しんでいる子どもにとっても、きっと不安を取り除き、自分を見つめ直すことができるものになる
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この本は段階を追って、認知療法ができる形になっている。
どの課題も、気持ちを書いたり、「ぬり絵シート」のように色を塗ったりと、直接描き込むことができる形式になっているのがいいのではないかと思った。
このように内的なものを外的に表現していくことで、内的なものから少し離れて客観的に見ることができるのではないだろうか。
自分の考え、すること、気持ち、からだの関係を知ったり、不安な気持ちもシャボン玉みたいに消えてしまうことを知ったり…と、実際に描き込んで視覚化することで、なにかよくわからないまま不安な気持ちがもやもやしていた自分自身の姿が見えてくると思う。
苦しんでいる子どもにとっても、きっと不安を取り除き、自分を見つめ直すことができるものになるだろうと思う。
子ども自身が身近に抱える問題への対処スキルを高めてくれる本
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この本の通りに進めていけば、子どもへの認知療法を、セラピストと子どもで、あるいは親と子どもで進めることができる本です。
子どものためのものであるだけに、難しい言葉は使わず、平易でわかりやすい言葉で書かれ、子どもに十分理解できるものになっています。
18の課題のそれぞれに「セラピストへのガイド」があって、課題の意味や、実践方法、工夫の仕方などが示されており、専門家はもちろん一般の人でも理解することが可能です。
適用対象は抑うつや不安を感じている小学校中・高学年とありますが、そうでない子どもにも自分自身を見つめるために、また子どもでなくても大人でもちょっと生きやすくなるために役立てることのできる一冊ではないかと思います。