本書にはエゴン・シーレの絵と言葉が併せて載せられている。(おそらく、)彼のナルシシズムは感傷とは決定的に異なる。その生活に対する愛情、芸術に対する理想と情熱！

“肩書や資格を持つ人間ではなく、使命を負った人間を芸術家と呼ぼうとする”

なんと単純な、しかしなんと力強い言葉だろう。

“現代芸術などというものは存在しない。存在するのは芸術のみであり、それはあらゆる時代を超越して永続する”

はげしく同意する。
これから何度も読む(みる)だろう。

青春の痛みや苦しみをいまだ忘れられないおじさんも、青春真っ只中のお兄ちゃんも、シーレの熱き情熱にきっと心がふるえるはず。平成の春画浮世絵師であらせられる江川達也氏のマンガと比較してみるのも面白いですよ。なんだか最近、シーレに関する書籍も増えてきたし...シーレの生涯が映画化される日も近いかも！？今のうちにCHECKです！！！