今更ですが読みました。瀬名と南のやり取りがとても暖かく、思わず微笑んでいました。北川さんの何気ない描写が深く心に響きました。自分が同じ事を感じていても、こんなに上手くは表現出来ないと思います。

ドラマは最終回しかきちんと見ていないけど、おしゃれな雰囲気とか選曲もよくて好きでした。
それがキッカケで中学の頃に買ったんだけど、今も引っ張り出しては読んでます。
当時ピアノを習っていたこともあって、瀬名のピアノは練習したなあって、真二が話の中で弾いている英雄ポロネーズは今更ながらクラシックのCDを聞いてみたりして…

話のの中のなんでもないような一言が心に残ります。
ももちゃんのぼけっぷりで大笑いしてました。ドラマではどだったのかな？

この物語は人生で何か大きな壁にぶつかったりしているひとに安堵感を与えてくれるようでした。何をしてもうまくいかないときってきっと誰にでもあると思う。そんな時は神様がくれた休みだと思えばいい。こんな台詞がありました。僕はここが好きです。もしたちはだかる壁に道を遮られているなら一度この本を読んでみてはどうでしょう？

読み返してみて、時間が経過すると、ドラマのイメージと違って、清潔な感じがイメージできます。結構、時間が経つと観点も変わっていて、あのドラマにこんな意味もあったのか！と思い浮かべられます。

　人気ドラマの原作だという本書だが、実は私はドラマ版を全く観ていない。だから、反って先入観や固定イメージに捉われることなく本書を読めたと思う。

　どうやら本作のヒロイン南と私は、同年代（１歳違いくらいかなぁ）らしい。30代に入って、モデルの仕事を干された南と、体調を崩し約10年間ライター参加していた雑誌から解雇された自分の姿がどこかダブって見えた。何をやってもダメな時に神様が与えて下さる休暇。「無理して走らない。焦らない。頑張らない」という瀬名の台詞が心に沁みる。羽を伸ばして休暇を愉しもう。それは、次に走り出すための燃料補給のようなものだから。