踊れるノイズ、グリッチ。エレクトロニカを代表する傑作になったのではなかろうか。
Aoki Takamasaの音楽がこの作品には詰まっている。
大人の無機質な旋律が美しい規則にのって流れる。一度聴いてみる価値は存分にあると思う。

エレクトロニカと言われる音楽が行き先を見失っているなか、青木さんの音楽は次の方向性のアイデアを提示しています。
音と戯れるだけではなく、「ダンス」としての機能を足す事によって生まれる一般性がエレクトロニカの次のステージを示しています。
間違いなく良作です。

確信めいた、この音の響きたまらないです。真に芯を捉えている。
I'm a part of itがこのアルバムでの核ともいえるだろう。
この手（グリッチ系パッチサウンド）のジャンルは似たようなのは多いようだけど、群を抜いてAOKIサウンドを作り上げている。洋服のAOKIならぬ、世界のAOKIです。

　冷たさは減少し、淡さが増した仕上がりになったのでより耳に入る心地が親しみを覚えるようになった感覚がします。

　このジャケットと同様、落ち着きとノイズ音との絡まりを帯びた作品になっていると思います。

これまでの作品では実験的な側面が強い印象を受けましたが
今作では四つ打ちの多用等、フロアライクでポップな方向性を打ち出しています。
しかし、ただの無機質なクリックテクノになるはずもなく、丁寧に加工された素材、
独特な揺れを伴う躍動感、静謐なメロディセンス等、青木さんのオリジナリティがしっかりと
感じられ、とても面白い作品になっていると思います。