このアルバムは新しいソロピアノアルバムのお手本になる
★★★★★
やっと、ピアノ本来の音がするピアノアルバムに出会えた気がする。
楽曲も超大作的なクラシックかぶれの曲とは異なり、ちゃんとクラシックや他のジャンルの音楽を通った一人のミュージシャンがピアニストとして作曲した、独自の音楽だと思う。生まれる時代がクラシックのピアニストと違っただけで、この作品群は新しい時代のクラシックピアノの曲になってもおかしくはないだろう。
レビューで極端に低い評価をしている人は、自身もピアノを習ってきてオリジナル楽曲がたまったものの、このCDで聴けるようなピアノ録音のレベルに到達できなかったがために妬んでいるか、もしくは自身のやっている音楽を批評された際の個人的な恨みだとしか思えない。
これから購入する方はレビューなど気にせずに視聴してみて、あなた自身が本当に好きか嫌いかで決めるのが1番だと思う。
レコ評はあてにならない
★☆☆☆☆
様々なメディアで絶賛されていたので、うっかり買ってしまったのだが
録音そのものは高度なもののようだが、音楽としては正直つまらない。
私がとても好きなベーゼンドルファーのピアノ使用だが
その響きもとてもベーゼンのものとは思えずにがっかりした。
最近レコ評を見て買うと失敗するケースが増えたように思う。
もしも、最高級のシステムを使わなければ再現ができないものならば
一般には売り出さない方が良いのではないかと思う。
初めて聴くアーティストだったので期待していただけに悲しい。
模倣作品
★☆☆☆☆
かなり期待して聴いた。音質は素晴らしい。
しかし、コンポジションという観点から言うと
これは「坂本龍一の模倣作品」と言わざるを得ない。
たとえば最初のfor maria、2つのパートから成る片方は
「星になった少年」のメロディの動きとハーモニーに非常に似ている。
そしてblue fish。1996のAcceptanceの4:00〜の展開に酷似している。
さらにpainfulの1:42〜はAcceptanceが始まったのかと思った。
one plus twoの1:17〜出てくるメロディとハーモニーは
ほぼCodaのA Brief Encounter1:00〜出てくるものをそのまま引用。
また最後のour music、のAmaj7→G#m7→F#m7→Emaj7のような
凡庸なムードミュージックのようなコードと
安易なメロディ、およびその後の稚拙な構成など
とても坂本龍一と同じ芸大作曲科卒の楽曲とは思えない。
結局、この人には人を魅了するような独創的なハーモニーや
メロディを書く才能は無いのだと確信した。
果たして坂本龍一本人が聴いたらどう思うだろうか?
おそらく失笑するだろう。
ヘビロテ盤
★★★★★
9月21日に届いてから毎日聴いています。聴かずにはいられないのです。
音が耳を、心を、とらえて離さないのです。
渋谷氏の音楽はこのアルバムが初めてでした。これから他のものも聴いてみたいです。
for Maria
★★★★★
意識されることもなく ただ通り過ぎてゆくものが そこに確かに存在したのだということを教えてくれる
残酷であり そしてまた それは限りなく幸福な 生の躍動に満ちた出会い
音が音であることからさえも解放されているような
原風景にそよぐ 温かな調べ
音をサイエンスしてきた 渋谷さんにだからこそ紡ぎ得た
光の中のピアノソロアルバム
-for Maria