この本は文房具に対する著者の思い出やこだわりを集めたものでかなり濃密な想いを語って居るのだが、時にはあっさりとしすぎる程の文章が何故か心地よく心を静める。例えるならば古いアンティークの店のドアを開けた時の不思議な空気、または慕っている人の部屋でお茶を飲みながら寛いで居る気持にさせられる。
同時に文房具への知識・博学も得られて興味もそそられる。お勧めの一冊です。