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妖精島の殺人(下) (講談社ノベルス)

価格: ¥924
カテゴリ: 単行本
ブランド: 講談社
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妖精の棲む島。 ★★☆☆☆
事件がどんどん起こってどたばたと展開する、冒険探偵小説です。真相もトリックもなかなか面白かったのですが、『妖精』というキーワードでもっと奇想が欲しかったです。島田荘司作品のような(島田荘司はもはやゴッドオブミステリーだから、及ばないにしても、もう少し近づけていれば、星四つでした)。密室とかアリバイとかではなく、容疑者が次々と殺されいくというスパイスで読ませます。…しかし、うーん、密室殺人のひとつでもあればなー。ドカンと、でかいショックが欲しかった…!読みやすさは相変わらず抜群です。あと、上下巻の表紙のイラストが幻想的で、素敵でした。しかし、電車で読むときはカバーを外してしまいました。誰に恥ずかしいことをしているわけではないのに…。勇気が欲しい…。
探偵大活躍! ★★★★★
いよいよ下巻。
ネタバレになるのでくわしくは書けませんが・・・・学生探偵・真野原が大活躍します(笑)。
うん、探偵はこうでなくっちゃね!
そして驚愕のトリック!もう「そんな無茶な」と言う気もなくします(笑)
最後のどんでん返しも合わせて、大満足でした。
再読して発見することも多数。特に上巻の最初はしんみりとしてしまいました。
これでファンになったら、「雲上都市の大冒険」(鮎川賞受賞作)も是非!
(真野原の祖父が探偵です)
冒頭から一気に引き込まれる ★★★☆☆
始まりから次々に事件が起き,それに伴い提示される謎や疑問には息もつけないほど.
承前のような前置きもないため,一気に物語へ引き込まれて行く気持ちよさがあります.
また,解決編での説明も長いのにわかりやすく,かといって説明的過ぎていないのがよく,
かなり複雑な物もあったりするのですが,図解が豊富でイメージが湧きやすくなっています.

他にも,途中で発生する探偵役とワトソン役の不協和音が読み手にもうまく伝わってきて,
同じように訳がわからず振り回され,苛立ちやもどかしさを感じさせられたのが印象的です.

反面,いろいろと起こる冒頭から解決に至るまでが短めというかやや急ぎ過ぎに感じ,
これとは逆で最後の章とエピローグにわけられていた後日談はいささか冗長なような….
長さはそれほどではないのですが,おしまいが二つあるようなぼやけた感覚が残りました.

なお,巻末によるとシリーズ化が決まったとのことで続刊は2010年に刊行の予定だそうです.
裏表紙のコメントは詐欺。冒険小説なら★4つ? ★☆☆☆☆
はやみねかおる氏が下巻の裏表紙で「本格推理小説」、「こんな謎とけっこねぇ」とうたってたので上下ともに買いました。
結論から言うと詐欺な宣伝で本格を沢山読んでる方には、上巻の段階で大筋で犯人、トリックも解ります。初めての方には分からないですが…オリジナリティは無いと思います。
島田荘司、霧舎巧、綾辻行人、二階堂零人さんで似たような作品を読んだ人には分かります。勿論、はやみねかおるさんの作品なんかど真ん中ストライク。
それは登場人物の設定にも当てはまります。
ではどういう方に楽しめるか…あまり本格を読んだことのない方もしくは名探偵の気分を味わいたい方(ただし作中のワトソン役の頭の悪さにうんざり)、です。