この本を通し、言語が貨幣のように「経済的な価値」を持つものであり、「武器」のように平和の均衡を促進したり、動植物のように「生態学的」に捉えることのできるものであることを知ることができるようになります。言語とそれをめぐる事柄に対して多義的な見方を持つことができるようになります。
「国語教育」と「日本語教育」の違い、「常用漢字」と「当用漢字」の違い、「TOEIC」と「TOEFL」の違い、「国語」と「公用語」の違い。「ALT」,「ニューカマー」「グローカル化」「言語政策」「地位計画」「コーパス計画」等の意味。辞書を作ることの価値、電子辞書の功罪、などなどが107の質問とその答えのカタチで見開き2ページで分かりやすく説明されています。
言語をめぐって身近に生じていることを高みに登って眺めることのできる本であり、そのような視点を与えられる本です。