ただ、実際実践してみた人なら分かると思うのだが、著者がアメリカ人向けにこの本を書いているので、使えるところと使えないところがはっきり分かれた。例えば長い数字を覚えるために数字を言語化する、というところは我々日本人にとって困難な作業だ。我々はアメリカ人と違って、自分の名前ならともかく、相手のイニシャルまで日常的にいちいち考えるような民族ではない。言語体系が違うのだ。
さらに、外国語の習得の欄もそうだ。フランス語と英語が似ているという前提に基づいてこの本は書かれているが、日本語と英語は全く似ていない。母音と子音の体系から違うのだから、これは無理な話である。
そうはいっても、参考になる項目は多分にある。私は、外国語の習得、数字の言語化の欄が日本人でも使えるものであれば5つ星にしていただろう。
頭の中の旅を楽しむ法、なども使えるのではないでしょうか。テレビで、円周率のギネスに挑む若者が取り入れてた手法と同じかもしれません。
数字を言語化してみると言う方法は、自分でアレンジする必要がありますね。
そのまま使うのに難がる方法も、アレンジ次第で可能性は広がるでしょう。
私は栗田さんの10倍・・・記憶の本の方が、やや好きです。ただ栗田さんの本は、省略が多いため、この本と合わせて読むといいかもしれませんね。