論理力の構築はまさしく毎日の読書習慣にある
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本書は論理力を身につけるための入門書です。もちろん、この1冊で飛躍的に本の読みこなしが早くなったり、論文の理解力が深まることはないですが、読み方の基本が分かります。
出口さんは本書で巷の速読法をいくら習得しても、論理力を身につけなければ意味がないと言ってますが、まさしくその通りだと思います。速く1冊を読むことを目的とせず、できるだけ著者が言いたい論点を理解していく読み方が重要なのだと思います。
この1冊を読めば、読解の基礎が分かります。その後は演習をし確実に自分のものにしていく必要があるでしょう。小学4年生以上が使用できる「出口汪の新日本語トレーニング」などを手始めに、大学受験用教材まで数多くの著者の参考書も休日に読むと更に効果的にマスターできることでしょう。そのことが、小説やビジネス書を読む手助けになるように思えます。
最後に本書では、毎日読書をすることを何度となく進めています。論理力の構築はまさしく毎日の読書習慣にあるのだと気がつきます。