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日本語から学ぶ中国語・中国語から学ぶ日本語

価格: ¥2,310
カテゴリ: 単行本
ブランド: 東京図書
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中国文法の視点から日本語の背後に隠された意図を暴く ★★★★★
ありがちな大雑把な中日文化風俗の比較・感想文ではありません。
あとがきにある「舌足らずの一人よがり、おつむの弱い不気味な日本語」という筆者の結論にどんどん誘導されてゆきます。
日本語の背後にある暗黙の約束事をあばき出し、文面として提示。今、確かだと思っていた日本語の足場が崩れ去ってしまったような不安な気持ちにあります。。

まず、日本語と中国語での単純な対比「入院」VS「住院」から、話が開始されます。
日本語では、その開始「因」層に着目するのに対して、中国語では、結果の「果」層に着目する。
他に例として、
「ふりかけ」(ふりかけた開始の動作に着目する)
以下私の率直な今の気分・つっこみですが
・ふりかけてどうするのか 
・ふりかけて何のメリットがあるのか
・大体何に対してふりかけるのか(何をふりかけるのか)
・それは食べることができるのか
これら、いっさいを暗黙の前提として明示しない「日本語」の不気味さとは何なのか。
→ちょっとはずし気味の表紙イラストが内容の知的水準を隠してしまっていますが、本書はまさに
中国語学習者への「ささやかなご褒美」でしょう。
本当に中国(語)を理解したい人におすすめ ★★★★☆
中国と接していると、文化や考え方のあまりの違いに、違和感や、ときには不快感すら覚えることがあります。例えば、日本人からすると過剰すぎるほどのきつい言い方や描写がそうです。

この本では、同じ1つのものを表現するにも中国語と日本語でどう表現するのか、日本語と中国語の表現の違いに注目するところから始まり、それぞれの表現の特徴は何なのか、いろいろな例を通して分析していきます。

「違うから仕方ない」とスルーしてしまうと、いつまでたっても近くて遠い国のままです。翻訳者を目指す中級以上の方向けかと思いますが、中国語の例文は短いものばかりなので初級者の方にもチャレンジできそうです。中国語を学ぶうえで、大きな指針になることでしょう。
中国語を話す人の発想とは? ★★★★★
中国語は名詞の意味を具体的に掘り下げる。
「汚れた洗濯物、洗うべき洗濯物、外に乾す洗濯物、取り込んだ洗濯物、、、」すべて異なる名詞で表現する。
日本語ではおおきなくくりに集約していく。すべて「洗濯物」
吉田戦車がところどころに引用してあるのも興味深い。
「登山帽」と「下山帽」

アクターとプロンプター。
主婦A「あら奥さん、素敵なダイヤ」
包帯男「モンド」
主婦A,B「。。。。。」

主婦B「いいえ、安物なのよ」
主婦A「うそうそ、5カラットくらいあるんでしょ、そのダイヤ」
包帯男「モンド」
主婦A,B「。。。。」

自分が吉田戦車を面白いと思う理由は言葉の遊びが卓越だから。。(説明しても面白くは無いけど。)

日本語を勉強中の中国人の方にもお薦め。

何年かしたらまた読もうっと。