豪華スターの共演によるアクション・アドベンチャー。従来の映画と違うのは、俳優たちがすべてのシーンをブルーバックで演じ、背景のほとんどがCGという手法だ。1939年のニューヨークを、巨大ロボットの軍団が襲撃する。新聞記者のポリーが果敢に特ダネを狙う一方、通称“スカイキャプテン”の空軍パイロット・ジョーはロボットを攻撃。ふたりは、この襲撃を仕組んだ悪の正体を探ろうとする。
CGアクションだが、映像に薄っぺらさを感じさせないのは、30年代を意識したレトロなテイストを基調にしているから。全カットにデジタル処理が行われ、俳優たちの部分も色彩を調整。ジュード・ロウとグウィネス・パルトロウは、現代のハリウッドで、クラシカルな香りも持ち合わせる数少ない俳優であり、主人公ふたりのやりとりにも往年のコメディーが意識されている。ストーリーの粗を探せばキリがないが、巨大ロボットが闊歩するマンハッタンや、空中に浮かぶ航空母艦に圧倒され、こだわりの武器やファッションなど、子ども時代の冒険心をくすぐる要素は十分。映像だけで魅せてしまう荒技に酔える。(斉藤博昭)
不思議な世界に誘われた冒険物語!
★★★★☆
話の冒頭、飛行船が空を滑って行く優雅さはレトロ調でノスタルジック満点だった。モヤッとした映像に大げさなバック音楽の不似合いさも当時を忠実に表現しているなぁ、華やかなアールデコ調ねぇ・・生まれる前のことだからこんな想像をかりたてられ雰囲気は上々でした。だが、漫画みたいなロボットが飛来、出現したときは、ん!こ、これはコメディ?と目が点になりそうでしたね。そのうち男性(ジョー)と女性(ポリー)の主人公たちが出会い、トーテンコフを探しに冒険をするわけです。それが今まで見たことがない場所に連れて行ってくれるので面白かったですね。途中、人気のアンジェリーナ(フランキー)の出演もあってピリッと締まった感じだった。最終目的のトーテンコフの正体を知ってしまうと・・う、うーんな感じだったかな。そんなモンですよ・・頂上へとのぼりつめるのが冒険の面白さですからね。
なんて、話はまだ終わらないんです。2つの筒が重要な鍵らしいです。
ジョーク(冗談)もあったけど笑えない(特に最後のオチはね・・)でも総合的には面白かったですよ。
大娯楽スペクタル冒険と言っても過言ではないでしょう。
なんとも・・・
★★☆☆☆
他のレビュアーの方で小松崎茂先生の世界を映像化したというようなレビューがありましたが、私も同じように感じました。不思議な感覚の映像でした。
ただストーリーそのものに興味がないので、何度もみたいという作品ではありません。
唯一、アンジェリーナ・ジョリーの部分が救いです。
クールな衣装・演技とあの唇の肉感的な対比がなかなか良かったです。
この雰囲気が好きな人もおられるでしょう。評価が大きく分かれると思います。
幼い頃に読んだ冒険活劇物語
★★★★☆
がそのまま映像化されたような作品です
全体的に淡いタッチの画像になっていていい味を出しています。トンデモ兵器が続々出現するのもワクワクです。
主演二人の微妙な距離感も巧く表現されており、後半のアンジェリーナ・ジョリー登場でお約束の三角関係発動も、最後はきちんと収まる所に収まります
コレクションに加えて置いて、年に一度くらい取り出して観たくなる作品ですね。
個人的には主人公機の機体ナンバーの真意が明かされるシーンが大変気に入りました。
豪華キャストを楽しむ!
★★★★☆
「1930年代に、こんなことありえない!」というシーンがほとんどで、見るからにCG。でも、許せてしまうのはジュード・ロウ、グィネス・パルトロウ、アンジェリーナ・ジョリーの豪華キャストのなせる業。主人公たちの会話に笑っちゃう場面も数多く、期待以上に楽しめました。クラシカルな雰囲気を出せる、美男美女のキャストは本当にぴったりですね。しかも衣装がステラ・マッカートニーときたもんです。美しいものが好きな方に。。。
空想科学的な雰囲気は良い
★★☆☆☆
ジュード・ロウ 、グウィネス・パルトロー 、アンジェリーナ・ジョリーという
なかなか豪華な配役の本作品。
人物以外の描写はフルCGらしく、ボヤけた世界が広がっていく。
CGで描いた1939年という時代の雰囲気の出し方は巧いと思うし、
空想科学的な飛行機・ロボットたちも、
なんだか微妙にチープな雰囲気を漂わせつつも、
なかなか良いんじゃないかと思う。
ただストーリーがひどい。
スカイキャプテンなジュード・ロウは空の上でもっと活躍してくれても
良かったんじゃないかと思うし、
手に汗握るようなアクション性も低い。
後半は作っていて飽きてきたのか知らないが、
どうでもいい感じにストーリーが展開し、
どうでもいいエンディングを向かえ、
終わってみればなんの余韻も残らなかった。
世界観は独特であるだけに残念だ。