希望を抱かせるストーリー
★★★★☆
マスターズのプレーオフを棄権した沖田圭介が、怪我の治療とリハビリに務めつつ復帰戦に参戦するまでの話がまとめられています。
マスターズでの闘いが怪我をおしながらプレーし、かつ不運な状況の連続で非常に重たい話だったのに対して、強靭な精神力と体力とで怪我前よりも体力が充実していく話は前向きで、読んでいても暗い気分にはなりません。
また、沖田の回復の物語と併せて、鹿沼の先輩である笠崎のプロテストの話も絡んできます。
沖田を応援するばかりだった笠崎の行方も気になります。
例によって、なんだかスムーズには行かなさそうな布石が散りばめられていますが、それでもこの巻は希望を抱かせるストーリー展開となっていると思います。