One Day I’ll Fly Away
いいですね。映画ムーランルージュ、ニコール・キッドマンの印象が強いですが、こちらのアレンジも抜群に良いです。１月の大阪billboard公演も、殆どこのアルバムからの選曲で心地よかったです。
曲でいうなら、作曲者Joe Sampleのアルバム『The Song Lives On』での、レイラ・ハサウェイの歌も素敵です。

ファンの心理としては、全部見たいような衝動に駆られますが、だからといって
すべて見えてしまえばそれで納得する・・・とゆうものでもないのです。
オトコの側からだけの美学(？)なのかもしれませんが。

え？もちろん音楽の話ですよ？野性のハナシでも構いませんが。

ニューヨークのトップ・ミュージシャンをバックに彼女自身が採りあげた珠玉の名曲を歌心ゆたかに綴ったヴォーカル集。ジャズ・ヴォーカル初心者の方にも寛ぎながら楽しめるようアレンジも十分に工夫されています。特筆は原曲が持っている物語性や美しいメロディ・ラインを生かした飾らないヴォーカル・スタイル。アルバム・タイトルのフラジャイルを手元の辞書で引くと「もろい」「儚い」といった言葉がならんでいます。アルバムを聴いているとそれぞれの曲の中に佇む男女のストーリーやドラマが見事に浮かんできます。これはつまり彼女がいっさいの虚飾を排し、シンプルな歌い口に徹し、そして何よりも常に内なる箇所を大切に表現しているということ。ケニー・バロンとのデュオで取り組んだ「At Last」と「All The Things You Are」は大人の会話を聴く思い。「A Nightingale Sang In Berkeley Square」「Love Won’t Let Me Wait」はバラード表現の見事さを再認識させてくれます。「If I Could」は彼女の弾き語り。静かに心に沁みます。