どこを切っても。
★★★★★
とにかく、
聴き入ってしまう一枚。
すばらしい!!
ニール・ヤングのアコースティック・ライヴの大傑作
★★★★★
本作で展開されるニールのアコーステッィク・ライヴは実に素晴しい。アコーステッィク・ニールのファンはまず本作を購入するべきだろう。本作の魅力の第1は選曲。バッファロー・スプリングフィールド時代の(2)からハーヴェスト・ムーンの曲(9)、(11)、(14)、そして未発表曲(5)まで、彼のキャリアの中から選りすぐりのアンプラグド向けの名曲揃い。第2は、演奏形態がヴァラエティに富んでいること。(1)から(7)まではニールの完全なソロでの演奏。アコースティックだがロックの心に満ちた(2)、パイプ・オルガンでの荘厳さが光る(7)は特に聴き物。CSNY時代の名曲(8)からニルス・ロフグレン((8)ではアコーディオン担当)と女性コーラス(ニコレット・ラーソン!とニールの妹アストリッドが加わる。本作後半の演奏の魅力は彼/彼女らの貢献抜きには語れない。(9)から最後の曲までにベン・キース等のストレイ・ゲイターズがさらに加わる。テクノ色を払拭した(10)もこの曲の新たな魅力に心惹かれる。このように徐々に演奏の厚みを増して行く構成故に本作は単調さに陥ることがない。くつろいだ雰囲気の演奏が静かに淡々と進行するが、ニール自身のハートのこもった歌、ギター、ハーモニカ、ピアノも好調で、幾つかの曲(例えば(1)、(8)、(10)から(14)まで)は本作のものがベスト・ヴァージョンだとしても決して過言でなかろう。それぐらい出色の演奏が詰まった大傑作として私は評価する。
アコースティックによって明らかにされたメロディーライン
★★★★☆
MTVによる「アンプラグド」という企画は、非常に興味深いものですが、ミュージシャンにとっては過酷な企画であるとも言えます。さほど多くない聴衆の面前で、エレクトリック・インストゥルメンツをできるだけ拝して演奏する訳ですから、楽曲の質とミュージシャンの力量が明らかになってしまいます。私はこのシリーズを全て聴いてはいませんが、ニール・ヤングとニルヴァーナのパフォーマンスは出色ではないでしょうか。
このアルバムでは、ニール・ヤングの楽曲におけるメロディーラインの美しさと、意外と語られることの少ない彼とバンドの演奏力が堪能できます。”Rust Never Sleeps”や”Weld”といったライブ・アルバムでの激しい演奏と対照を為しており、何れにおいてもニール・ヤングというミュージシャンの魅力が、聴く者に直接的に伝わってきます。
個人的には、”Like a Hurricane”、”Helpless”、”Transformer Man”の三曲に心を打たれました。”Like a Hurricane”は”Weld”での激しさと異なり静謐さを湛え、”Helpless”は”Crosby,Stills,Nash&Young”での寂寥感が若干中和され、”Transformer Man”は”Trans” での実験的な側面が剥ぎ取られ、いずれもメロディーラインの美しさを再発見させられます。
残念なことに、このアルバムは廃盤となっており、利潤を追求する産業であるとはいえ、レコード会社の低い良識に今更ながら気付かされます。
ニールヤングの隅々
★★★★★
これはニールヤングのやさしい面が伝わる、心に染みるライブアルバムです。前半は弾き語りでしんみり、やさしく、時には豪快にアコギをかき鳴らします。またそれに乗っかるニール独特の声も素晴らしい。5曲目はピアノでの弾き語り。この選曲も渋い。6曲目はパイプオルガンで壮大に歌い上げる。7曲目からはどんどんバンド形式の南部のルーツ音楽よりなっていく。ハーベストムーンでは思わず踊り出したくなるような小気味良いバラード。最後までじっと聞き入ってしまう、ニールヤングの実力が十分発揮されたすばらしい出来のライブ。
ニールヤングのアーコスティックギターの真髄を堪能
★★★★★
ニールヤングのアコースティックギターテクニックと美しい旋律に魅了されているファンも少なくないと思いますが、そんな方にお勧めのビデオです。映像とサウンドがビデオとは思えないくらいとてもきれいです。同名のCDと同じ14曲が収録されています。ギターソロから始まり、ピアノ、パイプオルガン、バックコーラスを含めた他のメンバーとの共演と飽きさせません。13曲目のLONG MAY YOU RUN が最後の曲で FROM HANK TO HENDRIX がアンコール曲であることがビデオを見て分かりました。CDよりも安いなんてお買い得だと思います。