王者・弾きまくり & Mark Boals・最高峰ボーカル!!!
★★★★☆
1999年、Yngwie Malmsteenのアルバムです。
今回は、「Alchemy」、つまり「錬金術」をテーマにしたアルバムです。
従来のYngwieのクラシックの要素については、
楽器系(パガニーニなどの弦楽器系、バッハなどの鍵盤系)だと感じていますが、
今回は、テーマがある為か、オペラ的・劇的な要素が盛り込まれたように感じます。
特に、レオナルド・ダ・ヴィンチを歌った、tr. 2 "Leonardo"は、素晴らしくドラマを感じさせられますし、
グレゴリオ聖歌風のイントロ & アウトロには、宗教音楽的なものまで感じさせられる、素晴らしい楽曲だと思います。
他の楽曲も、クオリティーの高い楽曲が多いです。
また、特徴的なのが、
「ボーカル曲・8曲 + インスト曲・5曲 = 全13曲」(日本盤は、プラス・ボーナストラック1曲)となっていること。
インスト曲が多く含まれており、いずれも、Yngwieの素晴らしい演奏が披露されています。
tr. 1 "Blitzkrieg"は、Yngwieのインスト代表曲の1つと言っていいでしょう。
超速スケール駆け上がりフレーズから、クラシック的展開まで、王者が遺憾なく披露しています。
tr. 6 "Blue"は、ブルースではないのですが、
ブルース的な哀愁感を、王者の天才的音楽感で、見事に表現。
tr. 11〜13 "Asylum"は、組曲形式(3部構成)の力作!
王者の音楽観や、王者の圧倒的な構築力が、楽しめます。
今回は、ギターが、非常に充実した作品です。
また、「現代HM界・最高峰のボーカリストの1人、Mark Boals」の歌唱が、
決して、王者のギターに負けないところが、すんばらしいです。
かなり高次元なところで、「王者 & 最高峰ボーカリスト」が好演を掛け合っています。
ちなみに、演奏は、
Yngwie (G, B, Sitar), Mark Boals (Vo), Barry Dunaway (B), John Macaluso (Dr), Mats Olausson (Key) です。
「Yngwieファン」「Mark Boalsファン」にオススメです。
特に、「アルバム・Trilogyが好きな人」には、聴いていただきたい1枚です。
(参考)
日本盤は、ボーナストラック「God is God」収録。
王者&マーク・ボールズの復活第1弾
★★★★★
Rising Force名義復活第1弾は、Alchemy(錬金術)をコンセプトにした作品。
「Blitzkrieg」は、ギター・キッズ必須ともいうべきバッハやパガニーニの影響が顕著なインスト・ナンバー。
「Leonardo」は、ソロ・パートではクロマチック(半音階)をテーマにしたプレイが新鮮で、マークのハイ・
トーンも圧巻です。
「Playing With Fire」は、イントロのオクターヴ・ユニゾンのメイン・フレーズが強烈なナンバー。
「Blue」は、Yngwie流ブルース・フィーリングあふれるインスト・ナンバーです。アルバム「THE SEVENTH
SIGH」に収録の「Brothers」が好きな方にはお勧めの泣きのギターで、ブルースのコード進行ではないのに
ブルージィです。
「Asylum」は、このアルバムのハイライトというべき壮大なインストゥルメンタル組曲で、スウィープ・ア
ルペジオで押しまくるハードな「Asylum」、叙情的なアコースティック・パートの「Sky Euphoria」、高
速フル・ピッキングの印象的な「Quantum Leap」の3部構成のYngwie作品中最高難易度を誇るインスト・
ナンバー。
HR/HMシーンでは、現在、最高のボーカリストと賞賛されるマーク・ボールズによって非凡なアルバムになっ
ています。
Yngwieのふっきれたテクニカルなギター・プレイを全面に押し出した作風も好感が持てます。
全体的に高速またはダークでヘヴィなナンバーが占めています。