タイトル画買いして損はしません!!
★★★★☆
むしろ、この「顔」に惹かれたら、読んで見ることをオススメします。
「0」巻とあるように、これから始まる復讐譚の序章と、外伝とでこの本は始まります。
天に輝く月が、2個ある事で、まず、これが「地球上の話ではない」事を、明確に示してくれます。
余白にある、緻密なデザイン画、巻末に出てくる、説明書きなど、
「世界」をとことんまで緻密に設定しまくろうとする筆者の執拗さには
感嘆します。
食べている、果物の味まで分かりそうです。
魔力と、妖精、月の力…
ファンタジーの常として、当然のごとく、ボウガン以上の武器は存在しません。
強く、鋭く、相手を切り裂く剣と槍が、最高の武器として出てきます。
そして、主人公のこの顔、薄い緑色の髪と、赤い眼は、あの伝説のファンタジー映画を彷彿とさせます。
しかし、この主人公にとって、この姿は、「本当の自分」ではありません。
裏切られ、うち棄てられた「なれの果て」の姿。
美しく、女性を引きつけてやまないこの姿は、彼の受けている「屈辱」そのもの…
彼は、ただ1人、この復讐を遂げる事を宣言します。
多くの謎を、その身に備えながら。
外伝は、主人公の幼少期が語られますが、それも、また、謎を深めるもの。
共に旅立ったはずの14人のうち、名前がきちんと出てきているのはまだ僅か。
顔と、名前は、まだ全部は一致していません。
読み進んでいくと、それが分かってくるのでしょう。
過去を求める王道ファンタジー
★★★★☆
全てから裏切られ、全てを奪われた英雄が、過去を清算し、復讐を続ける王道ファンタジーの
始まり。
良い感じなダーク感、かつての仲間への好意と憎悪。
シナリオ面から見ても、構成から見ても上物です。
まずは0巻から読むべきでしょう
★★★★★
昨今の漫画の中でも、かなりエロティックでグロテスク色が強いユーブラ。
その始まりの始まりである、1巻ではないこの0巻。
これを読まずしては、ケインツェルがどれほど壮絶な過去を経験をしたのか分からないでしょう。
何故「英雄」と呼ばれる7人の偉人に、殺意を漲らせ復讐を誓ったのか。
それがこの0巻にて描かれています。
最初に思ったのは、非常に画力が高いということ。
ファンタジーな物語でここまで絵が上手いと、否応無しに世界に引き込まれます。
戦闘シーンにおいても、何がなんだかよく分からない、ということはなく、
きっちりと、だけどもダイナミックかつグロテスクに描かれています。
シナリオにおいても、先の読めない復讐劇は読んでいて非常に魅力に溢れています。
マイナーながらも最後まで応援していきたいと思わせる出来栄えです。
うーん…。
★☆☆☆☆
世界観、復讐劇、絵など、とても良い作品ですよ。
ただねぇ、『大人になりたくない。永遠に子供でいたい。だけど暴力とセックスには憧れる、あなたの為のピーターパン・ファンタジー!』って感じがどうしても消せない。
天下のスクエア・エニックスさんは、そんな若い子達の願望を具現化してる。売れるから…。
お勧めです。
★★★★★
裏切り者の汚名を着せられた救国の英雄の復讐譚。
暴力描写を厭わずに描いているのが印象的で、迫力がある。
主人公はお尋ね者であり、復讐のための狩猟者でもあって、作品に独特の緊張感が漂っている。