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聖書

価格: ¥6,930
カテゴリ: 単行本
ブランド: 講談社
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豊かなる御言葉 ★★★★☆
なんか知らんが入院中、鴎外の「じいさんばあさん」、「興津弥五右衛門の遺書」を読んで、つくづく「文体のちから」というものを痛感し、名文にして敬虔な日本語の聖書が読みたい!と購入しました。一読、第二公会議前からの信者の方が、「バルバロ訳に比べると新共同訳の文章は味がない」といっておられたのを体感しました。しかしヴルガタ版からの重訳という性質からして、「訳にはこだわらないからいい文章の聖書がいい」というノン・クリスチャンの方や「確信犯的に、我こそはカトリック!」という方にお勧めします。
だが素人にはお勧めできない ★★★☆☆
他のレビュアーが評価するとおり、訳文はバルバロ師の温かみのある文体が特徴です。私は苦手なんですが、このバルバロ風がしっくりくる人には、良い翻訳といえるでしょう。
また、最近になって、旧約聖書続編として日本聖書協会新共同訳でも入手できますが、プロテスタントでは排除され、カトリック(と正教会)でのみ聖典に含める第二聖典も訳出して収録されているのは貴重です。
カトリックでは伝統として、聖書には必ず護教的な註解をつけて、間違った読み方をしないようにする決まりになっています。このバルバロ訳聖書も例に漏れず、いささか学問的に古く、簡略なものの、本文の左右に註解や図解が入っています。各書冒頭には緒論もありますし、初心者にはいいかもしれません。
ですが、問題点もあります。固有名詞に古いカトリックのもの(マタイをマテオとしたり、士師記を判事の書とするなど)を使っているので、一般の聖書に慣れている人は混乱必至です。
また、田川建三先生が批判するとおり、ヘブル語やギリシャ語の聖書から直に訳したのでなく、どうも旧ウルガタ・ラテン語聖書を基礎にしつつ、ヘブル語やギリシャ語の聖書原典は参考に留めたきらいがあるので、学問的には最新の聖書に劣ります。
私は、サンパウロで出しているフランシスコ会訳新約聖書や、聖書協会の口語訳に適当な註解書をあわせることを勧めますが、しかし、我こそはカトリック信徒なり!という保守的信仰を持ち、前述の問題点を理解しうる人には、バルバロ訳聖書を勧めます。
究極の自己啓発書 ★★★★★
これが本当に日本語が母国語でない人の訳書なのかとビックリするくらいスムーズで解りやすく訳者の人間性をとてもよく表していると思える愛情に満ち溢れた文章に聖書初心者の私にもすんなりと入り込めて感激している。地図が142図やイラストが530図ありなお一層理解するために助力をしてくれるありがたい構成になっていて大書に有りがちな買った、持っているという満足感から本棚で埃をかぶってしまっているだけとは違い、実際に読んで理解しようと思える素晴らしい作りだ。序文で聖書をひらく時には”創世の書”からではなくて、”私を信じる者は死してなお生きる”というキリストのみことばから読みはじめてもらいたいと書かれているとおりより気楽に読みかかれるように配慮されているのにはとても感銘を受けた。とともに
「この世にはすべて時があり、それぞれ時期がある。」
「明日のために心配するな。明日は明日が自分で心配する。一日の苦労は一日で足りる。」
「ああ慈しみと情けが生涯の日々、私とともにある日の続くかぎり私の住まいは主の家である。」
「労苦する人、重荷を負う人はすべて私のもとに来るがよい。私はあなたたちを休ませよ
う。」
「キリストはこれらの苦難を受けて、その栄光に入るはずではなかったか。」
これらのみことばが印象に残った。これからも繰り返し繰り返し味わいながら読みたい。
心の傷をふさぐもの ★★★★★
昔は、神様なんていないのに、それに頼るなんて精神的に弱いからだと思っていました。
それなのに、悲しい事があった時、たまたま街で配っていた聖書を読んでみたら、いつの間にか優しい気持ちになっていたのです。
あれは不思議な感覚でしたね。
相変わらずの無神論者ですが、聖書には人を癒す力があることは認めています。
何千年も前に処刑された人に癒されるなんて、やっぱりイエス様は凄いですね!
教会で使ってます。 ★★★★★
わたしが在籍しているカトリックK教会では、こちらの聖書を求道時代の勉強会、また信徒になってからの勉強会でも使用しています。
解説もたくさんあって解りやすいし、挿絵も邪魔にならない程度で、とても読みやすいです。
イエス様の名前がイエズス様になっているのもカトリックっぽくって良いと思います。