聴き込むほどに味わい深い
★★★★★
聴く前は、取り上げられている曲がいわゆる「超名曲」ばかりだし、あえて和泉さんの演奏じゃなくてもなぁ、と思っていました。
しかし、聴いてみると完全に和泉さんの世界に引き込まれ、聴き込むほどにそのドラマチックな演奏のとりこになってしまいました。
これだけの定番曲に立ち向かうのは相当のセンス、技量があってこそと思いますが、奇をてらうことなく、ときに熱く、それでいて常に美しいアレンジで聴かせてくれます。
オリジナルアルバムやThe SQUARE時代の曲はもちろん好きですが、これら定番曲のカバーによって、より和泉さんのすごさが明確に伝わってくるように思います。
ファンの方はもちろん、これらカバー曲がお好きな方にも自信をもってオススメします。
美しいメロディ
★★★★★
和泉さんの曲は以前から好きですが、トリオでの演奏が一番和泉さんらしいです。「暖かい」ベースを弾く、村上氏のプレイも印象的です。何度聴いても感動できて、ずっと大切にしたい作品です。
愛聴盤
★★★★★
8月のライブで全曲聴いていましたが、CDで繰り返し聴くことで、さらに良さを再発見しています。
#1は、ライトアップされた川や滝のせせらぎが聞こえてきそうです。音がクリアーと言うだけでは薄っぺらい表現ですね。清廉といった感じがします。
#2や#10は、スティービーワンダーやダニーハザウェイのファンキーさが出ています。近年叙情的でしっとりした感じがのアルバムが多かったのですが、思わず心も躍り出しそうで、にんまりしてしまいます・
また、#4や#8のエルトンジョンやカーペンターズのカバーなども、オリジナルの歌声が聞こえてきそうな中に、和泉さんのまろやかさがすてきなカクテルのようにきらめいています。
全曲を聴き終えて思うのは、和泉さんの曲選びのセンスの良さです。ポップスのカバーアルバムと言うことで、素人の私などは、もっと売れ筋の曲ばかりイメージしていたのですが、ボビーコールドウェルの曲なども「あ、しまった、この曲があったんだよね。」と思わせる見事な選曲です。
家はもちろん、車の移動中の愛聴盤になっています。