今またシリーズを再読して感嘆するのは、子供を飽きさせない展開の中に
大人にも勇気を与える哲学があること。
院長先生の言葉は子育てに於いても、実社会で生きる為の規範としても学べる。
それになにより、やはり全巻にわたって真夜中のパーティはスリリングで美味しそう！
田村セツコさんの絵はキュートでいつみてもうっとり。
原著の挿絵は余りおしゃれではないらしいけれど。
疲れた大人の女性達にこそ捧げたいシリーズ。
どこかに必ずあなたと私がいるから。ほんとうに。

イギリスの双子姉妹の寄宿学校生活。
個性あふれるクラスメート、真夜中のパーティー、厳しい先生、怖い上級生、
クラブ活動、サーカス見学・・・。

双子は様々な経験を通して成長していきます。
双子が14歳からのお話なので、日本でいうと中学〜高校時代ですね。

今から60年以上も前にイギリスで書かれたお話ですが、
今読んでも全然古く感じません。

子供の頃読んで、悲喜こもごもの寮生活をしてみたいと思いました。
真夜中のパーティーやお茶の時間の、楽しそうなことおいしそうなこと！

日本の学校にも、お茶の時間なんかあったらいいのになぁ。

このシリーズに夢中になっていたのは、今からもう1■年前の小学校高学年の頃。でも今読み返しても全く退屈しません。私の中の、「少女時代（くすっ）へのタイムトンネルの扉」なんです。そしてこれは多分ハリポタの元ネタ。私的には間違いない！
つくづく抄訳でない全訳を読みたくなる今日この頃。自分で辞書を片手に洋書を読もうと思うと、ついつい「食べ物のおいしい」シーンをひろっている自分が何だかトホホ…。

子供の頃に読み、寮のある学校にいきたーいと思いました。　この本の少女たちはどこにでもいるような女の子でとても身近に感じられます。昔のクラスメートにいそうです。この本を読んで、遠い昔の学校時代に想いを馳せるのもいいと思います。

わがままで強情っ張りなふたごのパットとイザベルが伝統ある厳しい校風のクレア学院に入学したのでさあたいへん。ふたごが先生や生徒とぶつかりながら心を開いていく様子も素敵ですが、生徒のいたずらや学院の行事も大変楽しめます。挿し絵もかわいくて満点のおすすめです。