本作の「Santa Claus Is Coming to Town」を耳にすると、なんとも新鮮な気分にさせられる。というのも、このマニロウのヴァージョンは、フィル・スペクターが『A Christmas Gift for You』でプロデュースして以来40年、耳に慣れ親しんできたロック的なアレンジではないからだ。マニロウのアレンジは、1945年にビング・クロスビーがアンドリュー・シスターズと共演したヴァージョンにインスパイアされている。これでこのクリスマス・アルバムの基本的なコンセプトがおおよそお分かりだろう。ビッグバンドによるオーケストレーション(とボーカル)をたっぷり聴かせようというのだ。そして、そのアレンジにうってつけと言えば、何をおいてもブロードウェイ・ナンバーだろう。こうしてマニロウは、ロジャーズ&ハマースタイン、サミー・カーン&ジュール・スタイン、アーヴィング・ベルリン、フランク・レッサーらの手によるクリスマス・ナンバーを取りあげている。また、そうしたクリスマスらしい幸福感あふれるナンバーが続くなかで、リスナーはおやっと思うかもしれないが、マニロウはジョニ・ミッチェルが寂しいクリスマスを歌った「River」の素敵なカヴァーも本作に加えている(とは言っても、そもそも彼はイアン・ハンターの「Ships」のカヴァーを大ヒットさせた男なのだ)。けれども、それさえのぞけば本作の収録曲は、自ら作曲したタイトル曲を始めすべてクリスマスにふさわしい心暖まるナンバーである。マニロウの長年のファンなら本作は愛聴盤となるだろう。(Bill Holdship, Amazon.com)
あの名クリスマス盤がSACDで再発売!
★★★★★
2002年暮れにバリーが素晴らしいクリスマスアルバムを発表してくれました。
それが2003年秋にSACD仕様で再発売。恐らくバリーにっては初のSACDです。
楽しいクリスマス
★★★★★
バリー通算2枚目のクリスマスアルバムの英国盤。プラチナアルバムになった1作目の"Because It's Christmas"に負けず劣らずスイングしているバリーが楽しげにクリスマスを演出してくれる一方、バリーらしからぬジョニ・ミッチェルのカバー"River"の歌唱も秀逸。またオーケストレーションも実に軽快で素晴らしく、若々しいパワフルなヴォーカルも聴き物。
どちらのアルバムに?
★★★★★
バリー・マニロウ2枚目のクリスマスアルバム。1作目の "Because It's Christmas" が全体的にメロウな雰囲気なのに対してこちらはクリスマスの楽しさを前面に押し出したような感じに仕上がっています。
たとえば、友達みんなで楽しくクリスマス・パーティをするならこの新作アルバムを、もしも恋人と二人でクリスマスを過ごすのなら前作の "Because It's Christmas" をと言った感じでしょうか。
それにしても最近のマニロウは年を取ってさらに若々しくなった印象です。オリジナルの "Here at the Mayflower" もそうですが、曲調や歌い方にも以前にも増して力強さがあり、全盛期の頃の情熱さえ感じられるところに好感が持てます。
楽しいクリスマス
★★★★★
バリー通算2枚目のクリスマスアルバム。プラチナアルバムになった1作目の"Because It's Christmas"に負けず劣らずスイングしているバリーが楽しげにクリスマスを演出してくれる一方、バリーらしからぬジョニ・ミッチェルのカバー"River"の歌唱も秀逸で、全編温かく楽しいクリスマスアルバム。
正統派クリスマスアルバムに飢えたらこの一枚でしょう。