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靖国 (新潮文庫)

価格: ¥620
カテゴリ: 文庫
ブランド: 新潮社
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生活空間としての「靖国」 ★★★★☆
靖国というと、右も左もともかく政治的な場としてしかとらえられないことが多い。
だが、そういった場で語られる「ずっと政治的な空間で〜」というイメージを見事に覆してくれるのが本書だ。

本書では、徹底して靖国という場の生活空間との接続性、エンターテイメントとしての空間としての位置などをあぶりだしている。
現在の論争を見ていて、靖国でかつてフランスのサーカスが行われたり、力道山の奉納プロレスが行われたりといったことを、一体だれが想像できるだろうか。

「靖国」を政治の場ではなく、もっと生活空間に位置づけて見てみるのもいいのではないか。
そうすれば、靖国は全く違った顔をのぞかせる。
本書はそう問いかけているように思える。
靖国案内の書 ★☆☆☆☆
 単なる靖国神社案内。
 敗戦直後、石橋湛山が靖国を廃止せよ、と言ったことをちゃんと理解しているとは思えない。
 文庫版のあとがきに「日本の近代化のための数々の戦いで命を落とした「御霊」がまつられている。私は太平洋戦争の戦死者だけを
特権化するつもりはないから・・・」といかにももっともらしいことが書かれているが、ひどい認識だ。
 数々の「御霊」がまつられていないことをどう考えているのか、それをどうするのかという視点が全くない。
         ^^^^^^^^
 歴史的な観点が一面的で勉強不足(或いは故意に無視している)としか思えないので、評価ゼロ。
靖国神社関連では類書がない ★★★★★
東京の風俗の中での靖国神社の位置づけが非常に丁寧にまとめてあります。

靖国神社関連では,とにかく,否定,肯定に立場が分かれて,読む方とし
てはイデオロギー臭が強くて読みにくい本が多いですが,この本は全く立ち
位置が違って興味深い本です。
「靖国」と「近代主義」 ★★★★★
この本は、靖国神社の成り立ちを描いた本です。

戦後民主主義で靖国神社のイメージと言えば、「軍国主義」「復古主義」であり、抑圧の象徴だと思いますが、この本を読めば、靖国神社は、むしろ「近代主義」の象徴であり、伝統の破壊者の側面がある、ということが理解できると思います。(そして、それは新たな伝統の始まりでもあります。)

それに加えて、この本を読めば靖国神社が神社の役割として、近代主義と封建主義のはざま、生と死のはざま、特権階級と庶民階級のはざま、日常と非日常のはざまをつくり、人々を惹きつけ、人々に愛されていた、ということも理解できると思います。

この本を読めば靖国神社を「戦争」という視点だけで捉えるのは無理がある、ということが理解できるのではないでしょうか。
歴史的名著 ★★★★★
参拝賛成側も参拝反対側も決して中心に取りあげようとしない名著。
それもそのはず双方の議論が壊れてしまうからだ。これは危ない。
そもそも賛成側、反対側でなく神主側の見解もとりいれている。
アミューズメントパークだった靖国の姿を、靖国境内で行われた
サーカスや競馬(そもそも競馬場があった鎮魂社なのである)などから
読み解いていく。
おそらくこれからも多く触れられることはないだろう。
残念ながら。