導入部のおそらく宇宙人か創造主かの声は、ムーディーズの誰かが眠りにつくかつかないかの瞬間に聞いた幻聴なんでしょうね。(おそらくグレアム=エッジ?)
この部分が私たちを夢の中へ導いてゆくスパイスみたいな役目なのだと素直に捉えてこそ、このアルバム全体が際だち輝いてゆくのです。決して「音楽ぢゃない」ってここで聞くのを止めてはいけませんよ!
9はシングルで聞いても素晴らしい、このアルバムでは白眉の曲だと思います。
ですがやっぱり「サテンの夜」から「セブンス=ソジャーン」までのアルバムは全て、夜中に少し暗くした部屋で最初から全曲通して聞くのが基本スタイルだと思っております。トータルアルバムとはそういうものでしょう。
CDになってほんとに良かったと思います。LP時代はA面が終わるとひっくり返しに行かなければなりませんでしたから。だから昔は面倒でもLPをオープンテープに通し録音して聞いたこともしばしばでした。
余談でしたが、みなさんぜひこのアルバムを一度は一人きりで集中し、通しで聞いてみて下さい。
あなたの想像力が何倍にも増幅するきっかけになるかも知れませんよ。