タイトルによろめいてしまったが……
★★☆☆☆
最近の雑誌に、ライフスタイルとかお宅訪問などでよく出てくる、様々なカタカナ職業の比較的若い人たち10人のエッセイ。一貫したテーマがあるのかないのかわからず、ほとんど読めず。
そんななか、根本きこさんのエッセイはよかった。フード・コーディネーターという、一見ちゃらちゃらした(?)職業の先駆けとして若くして登場したはずなのに、初めから地に足がついていて、一本芯が通っていると感じていたが、彼女のお母さんは耳が聞こえない人であるという。そうした絶対的ハンディを持つと思われがちな立場にある母親の、圧倒的な明るさと賢さを彼女は引き継いでいるらしい。そう勝手に納得した。