主人公のLaraの、とんでもないかけ離れたわがままな発想はお金持ちのキャリアーウーマン独特だと思います。でも、どこか純粋な部分が残りながら、とんでもない女も演じてしまう。
幸運を一気に手に入れたLaraが最終的には本とのLoveを知り、元から束縛心と嫉妬心を持つ女性という生き物をもっとも分かりやすく表現しているストーリーだと思います。
もっとも悲しい部分は、心から愛した、天才ピアニスト。。。最終的には旦那になるが、彼の話もストリーにすると面白いかも。。。わがままな愛によって二人とも大事なものを失ってしまいまさしく、愛を取るか仕事を取るか。Love is enemyもっともです。

これを読んで、土地転がしになり、巨万の富を得たいとしばらくは真剣に考えてしまいました。。。とほほ。

シェルダン作品はほとんど関係なさそうなハナシが同時並行で展開、いつのまにか意外な形でストーリーが（しかもとても速いテンポで）ひとつにまとまっていく、のがお約束のパターンでまたそこがファンにはたまらないところなのですが、この作品はほとんど一直線の地上げ屋のはなし、特に途中の展開はダルく感じました。もうひとつお約束の「どんでん返し度」もちょっとね・・・・というかんじでかなりお寒い内容です。

シェルダン作品のなかでは面白くないほうですね。コアなファン以外はすすめません。

仕事をバリバリこなして、男性以上の能力を発揮する主人公ですが、誰かを愛する心は純粋な乙女そのもので、キャリアウーマンでも、一人の人を心から愛してその人に全てをささげるという姿勢に、胸打たれました。恋愛あり、かけひきあり、どんでん返しありで、決して読む人を飽きさせることなく、くぎ付けにする１冊です。立ち読みで、ページを開いたら最後！そこから、すでにシェルダン世界のとりこです。

オーディオブックで楽しんで聞きました。内容も面白く易しい英語でヒヤリングのトレーニングに最適。ほかのオーディオブックも試してみたくなると思います。