重苦しい雰囲気
★★★★☆
重苦しく執拗な描写。
主人公、裁弥勒の計画の核心である「作業」に20ページも割かれ、余計そう感じた。
マンガを読んでから原作のほうにも興味が湧き、その場面をちょっと読んでみた。
原作での被害者は老婆だが本作では女子高生になっており、
彼女は(老婆であるから必然だが)最初の一撃で床の上に崩れ落ちるが、本作では倒れるまで何度も何度もナタを振り下ろされる。
設定上からくる仔細の違いはあるが、殺人の生々しさを感じた。
また、殺人に至るまでの弥勒の悶々とした葛藤が重い。善悪のせめぎ合いではなく臆病とそれを打ち消すための合理化に思えた。
*以前ここに投稿されていたレビューでも書かれていたが、このままのペースだと10巻以上の量になるだろう。
もっと続きを早く読みたい自分としては、掲載雑誌が隔週刊行なのが惜しい。