マイケル・J・フォックスが演じるマイキーは、子役たちのための『ブロードウェイのダニー・ローズ』。自分も元人気子役だったマイキーは、やる気満々の子役たちの専門事務所を経営するやる気のないマネージャー。人だかりを涙に誘う12歳のスリ少女（クリスティナ・ビダル）に役者の才能を見出すが、当然ながら、その代償を支払うことになる。自己中心の独身男が、都会生活に通じたビダルの兄貴的な存在になるのはちょっと考えにくいが、ビルダはすぐに明るい子になってしまう。フォックスはあまりも適役で、評論家たちはその裏にある自己嫌悪や、衝動的な無責任さ、口達者でチャーミングなフォックスの魅力を見過ごしている。働きすぎのビジネスパートナーで兄役を演じるネイサン・レインが陽気で楽しい。お世辞たらたらのショービジネス界に対する風刺とハートフルコメディーの間を行ったりきたりする脚本は中途半端だが、なんとか笑える作品になっている。(Sean Axmaker, Amazon.com)